WWDC2017の基調講演で、10.5インチになった、新しいiPad Proが発表されました。
これまでの9.7インチのiPad Proとはどこが違うのか。確認していきたいと思います。
サイズ、重さ
ディスプレイのサイズアップで、まず気になってしまうのが、サイズと重さですが、どうなったのか?
モデル | 横 | 縦 | 厚さ | 重さ(Wi-Fiモデル) |
---|---|---|---|---|
iPad | 169.5mm | 240mm | 7.5mm | 469g |
9.7インチiPad Pro | 169.5mm | 240mm | 6.1mm | 437g |
10.5インチiPad Pro | 174.1mm | 250.6mm | 6.1mm | 469g |
旧12.9インチiPad Pro | 220.6mm | 305.7mm | 6.9mm | 713g |
新12.9インチiPad Pro | 220.6mm | 305.7mm | 6.9mm | 677g |
ということで、横は5mm、縦は10mmくらい大きくなっています。
また、重さは32g増。サイズの変化と比べれば、重さの変化は小さく感じるかもしれません。
先日紹介したケースは、使えるのだろうか。ちょっと微妙かも。
12.9インチモデルは、サイズは変わりませんが、少し軽量化されています。
大きさだけじゃない、進化したディスプレイ
ディスプレイについては、9.7から10.5インチになっただけではなく、他にも進化しています。
ちなみに、10.5インチというサイズにした理由には、オンスクリーンキーボードをフルサイズで表示するという目的があったようです。
解像度
9.7インチ:2,048 x 1,536ピクセル 解像度、264ppi
10.5インチ:2,224 x 1,668ピクセル 解像度、264ppi
大きくなった分、ピクセル数はアップしていますが、解像度は同じです。
120Hzのリフレッシュレート
これまでのiPadは、60Hzのリフレッシュレート。つまり、1秒間に60回、画面を書き換えていました。
新iPad Proでは、120Hzで一気に2倍になりました。
ビデオなどもよりスムーズな動きになると思いますが、普段のスクロールなどの何気ない操作も、よりスムーズに感じるかもしれません。
しかも、ただリフレッシュレートを上げるだけでは、バッテリを無駄に消費してしまいますので、表示するものによって、リフレッシュレートを変更するそうです。(ProMotionテクノロジーと呼んでいた)
これまで、解像度にばかり注目されていましたが、なるほどリフレッシュレートがあったか。これはぜひ体験してみたいポイントです。
明るさや反射率も改善
輝度600ニト、1.8%の反射率など、ディスプレイとしての基本スペックも強化されています。
A10Xで30%高速に
A10X Fusionチップを搭載し、従来よりも、30%の高速化がはかられています。
4Kビデオの編集、3D画像のレンダリング、ゲームも軽々とこなせます。
また、画像信号プロセッサは、機械学習を使って、処理する機能があるそうです。
カメラはiPhone 7と同じものに
背面のメインカメラ、FaceTime HDカメラともに、iPhone 7と同じものが搭載されました。
カメラ(背面)
1200万画素は、変わりませんが、ƒ/2.2から、1.8となり、より暗所にも強くなっています。
デザインは、いままで通りの出っ張りのあるデザインですが、iPhone 7のようボディと一体化したものではなく、別パーツとなっているようです。(9.7インチと同じ)
FaceTime HDカメラ
500万画素から、700万画素になり、セルフィーも高画質で撮れます。
アクセサリ
Apple Pencil
これまで通り、Apple Pencilは使うことができます。
iPadのリフレッシュレートの向上で、反応がよくなっていますが、Apple Pencilは、従来のまま使えます。
Apple Pencil用のケースが新たに登場しています。
「Apple Pencilケース」
Smart Keyboard
9.7インチ用のSmart Keyboardは、ボディサイズが変わっているので、使うことができません。(はみ出てもOKなら、使える可能性はありますが)
新たに、10.5インチiPad Pro用のSmart Keyboardが登場しています。
12.9インチ、10.5インチともに、「日本語キーボード(JIS)」も選択できるようになっています。
ケース類
10.5インチ専用ケースが登場しています。
モデルと価格
カラーは、これまで通り、スペースグレイ、ローズゴールド、ゴールド、シルバーの4色。
容量は、32GBと、128GBがなくなり、64、256、512GBのラインアップに。
価格はこちらの通り。
モデル | 32GB | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB |
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iPad Wi-Fiモデル | 37,800 | 48,800 | |||
iPad セルラーモデル | 52,800 | 63,800 | |||
(参考)iPad Pro 9.7インチ Wi-Fiモデル | 62,800円 | 72,800円 | 82,800円 | ||
iPad Pro 10.5インチ Wi-Fiモデル | 69,800円 | 80,800円 | 102,800円 | ||
iPad Pro 10.5インチ セルラーモデル | 84,800円 | 95,800円 | 117,800円 | ||
iPad Pro 12.9インチ Wi-Fiモデル | 86,800円 | 97,800円 | 119,800円 | ||
iPad Pro 12.9インチ セルラーモデル | 101,800円 | 112,800円 | 134,800円 |
9.7インチと比べて、同じ容量なら、少しお安くなっています。買い得感ありますね。12.9インチも若干の値下げさがれているようです。
販売は、オンラインでも、すでに販売中。「お届け予定日:2017/06/14」となっています。
なお、iPad Pro 9.7インチは、販売が終了しています。
以上、新しくなったiPad Proについて、ご紹介しました。
サイズが大きくなったことで、使えなくなる周辺機器もあり、デザインを変えることが少ないアップルとしては珍しい決断だったと思います。
10.5インチにした理由は「オンスクリーンキーボードをフルサイズで表示する」、という以外に特に語られていなかったと思いますが、本当にそれだけ?って気がします。
個人的な予想としては、Touch IDが画面内に埋め込めるようになれば、ボディサイズは、9.7インチと同じサイズに戻るかも…。
サイズ以外にも、ディスプレイ自体の性能アップ、処理速度、カメラなど進化点は多く、価格的にも安くなっているので、魅力はありますね。
これに備えて、あまり利用機会がなかった12.9インチを手放したので、10.5インチの購入検討中。ただ、初代iPad Airがまだまだ使えちゃうんですよね。i0S 11は、まだ初代Airに対応しているし…。悩む。