iPhone、iPad、そして
ならば、アップルが開発されていると噂されている「テレビ」はどうなるのか? そのテレビもRetinaだとすると、一体何ピクセルなのか? 検証してみたいと思います。
そのヒントになるのが、コレ。
iPhone 4Sの解像度が326ppiであるのに対し、新しいiPadは264ppiでも、Retinaであると言える理由を説明しています。
「iPadは、iPhoneよりも遠い位置で使うので、解像度が落ちても、目が捉えるサイズとしては同じ。」、つまり、近ければより高精細(高ppi)のディスプレイが必要で、遠ければ低ppiでもRetinaになるというわけ。
ここに示されている計算式で、「d」は目から画面までの距離、「h」は1つのピクセルの高さ、「a」は眼球が1つのピクセルを捉える角度となります。
iPhoneの場合、326ppiなので「h」は
h=25.4÷326=0.078mm(小っちゃ!!)
「d」は10インチ=254mmなので「a」は
a=0.01758
iPadの場合、264ppiなので「h」は
h=25.4÷264=0.0962mm
「d」は15インチ=381mmなので「a」は
a=0.01447
ということで、iPhoneよりもiPadの方が角度が小さい、つまり体感的には、iPadのピクセルの方が、より小さく感じるということになります。(実際の感じ方には、画面のサイズとかも影響してるかも?)
a=0.01653
となり、iPhoneとiPadのほぼ中間。だいたい「a=0.016前後」がRetinaと言えそうです。
では、テレビはというと、目と画面までの距離がさらに離れます。よく言われてるのは、画面の高さx3倍。42インチのテレビでは、画面高さ52cm×3=156cmとなります。
「a=0.016」「d=1560mm」として、「h」を算出すると…
h=0.436mm
となります。解像度に換算すると58ppi、ピクセル数としては、2120×1193となります。
あれ? フルHDのテレビは1920×1080なので、ほとんど変わりませんね。 フルHDの「1920×1080」から「a」を計算してみても「a=0.0177」と、ほぼiPhone並みのRetina度。すでに私たちはRetinaなテレビを見ていたんですね。
iPhone、iPadでは、近い距離でそれが実現されたので、インパクトがありましたが、テレビではRetinaというのは売りにはならなさそう。
もしかしたら、フルHDという規格も、人間網膜の限界を考慮して設計されたんでしょうか?(調べてみたけど、その経緯は見つからず)あるいは、ただの偶然か?
追記:taknomさんのツイートより。
なるほど。つまり、フルHDの画素数がRetinaを基準に決められたのではなく、画素数や走査線数が見えなくなる距離(=網膜の限界「Retina」)になる様に、推奨視聴距離が決められているわけですね。
ということで、アップルのテレビの売りはRetinaではなさそう。もっと革新的な機能で、私たちを驚かせてくれることでしょう!!
(計算間違ってたら指摘して〜)