先日、iPhoneの新しいCMが一挙に3本公開されました。さらに本日1本が追加。CMによる突然の発売日発表が話題になりましたが、それとは別に、このCMの凄さを私は感じました。
それは、このCMに登場するのは、「iPhone」と「手」だけであるということです。
ブラックの背景に、iPhoneを操作するだけ。他には何も登場しません。よほど製品に自信がなければ、こんな事はできないでしょう。
一時期のアップルCMも、iMacが踊りながらくるくる回ったり、AirMac BaseStationがUFOみたいにふわふわ飛んだり、MouseがF1のように走り回ったり、製品だけでCMをつくるという手法がみられました。パソコンが回ったり、無線LANが空を飛ぶ事は、製品の機能とは全く関係ありませんが、なんとなく楽しいCMでした。でも、製品のデザイン以外の魅力が伝わっていないCMだったかもしれません。
その点、iPhoneのCMは、製品自体の魅力を100%伝えるというか、それだけを伝えるために作られたCMです。それで、あれだけ人を引きつけるんだから、ほんとに「iPhone」という製品の魅力には末恐ろしいものがあると思います。
それに比べて「Macをはじめよう」のCMはずいぶん遠回りしているような気がします。もっとストレートにMacを伝えちゃってもいいんじゃないかなぁ…。