テレビニュースなどでも伝えられていますが、国民生活センターへの「格安スマホ」(格安SIMも含む)に関する相談が、前年度比2.8倍となっているそうです。
主な問い合わせ内容は、
「問い合わせ先が電話窓口しかなく、つながりにくい」
「修理期間中に代替機の貸し出しサービスがない」
「メールアドレスの提供がなく、別会社のメールアドレスで送ったが、相手にメールが届かなかった」
「SIMロック解除をしないと、他社のSIMカードでスマートフォンが使えなかった」
「発送から数日で利用開始になるとは知らなかった」
などがあるそうです。
ほとんどは、サービスの案内をよく読んでいれば、わかるような内容なので、ちゃんと理解して乗り換えた方がいいと思いますが、1つ不思議なのが、通信速度についての相談がないこと。
上記のような、そもそも案内されているような内容での相談が多くて、ちゃんと案内されていない通信速度についての相談がないのは不思議です。
例えば、先日、妻が解約したことを紹介した「0SIM」。
各プランにおける通信速度およびチャージ時の通信速度は、下り最大682Mbps以下とします。ただし、 対応エリア、契約者が利用する端末機器の性能その他環境等により、理論上の最大速度は異なります。 また、プランによって別途通信速度を定めている場合、プラン毎の通信速度が適用されます。
と案内しています。
「682Mbps」出る、と書いてあるわけではありませんが、まさかその1000分1程度しか出ないとは、なかなか思う人は少ないと思います。
国民生活センターに資料によると
今までどおりのサービスが安く受けられると思っていたのに、実際はサービス 内容等が違っていたというトラブルが目立ちます。
格安スマホ会社の料金設定は比較的安価であり、消費者にとっては、自分の利用実態に合わせ より多くの契約先から選べるようになりましたが、今まで契約していた携帯電話会社と違う点も あるという特徴を理解して利用することが重要となります。
と案内しており、サービス内容を理解して使いましょう、という感じ。
そもそも、怪しい情報?しか提供されていない「通信速度」に関しては、理解のしようがない…ということで、実際には相談があっても、あえて今回の発表では挙げなかったのかもしれません。
格安SIMの各社の通信速度比較を定期的に行なっているようなサイトもあり、情報は充実してきてはいますが、業界としても、通信速度の案内の指標みたいなものが必要ではないかと思います。