iPhone Xに搭載された顔認識機能「Face ID」。
この機能の登録作業について、発見があったので紹介しておきます。
Face IDの初期登録作業
この機能を使用するには、最初にユーザーの顔をスキャンして登録する必要があります。
iPhoneに顔を写しながら、顔で円を描き、顔を全方向からスキャンします。
この作業を2回繰り返して、登録が完了する、はずなのですが…
前回紹介した、謎の挙動のおさらい
先日紹介したように、最初の一瞬だけユーザーの顔を見せておけば、その後の顔をぐるりと回す、2度のスキャン作業は、仏像のお面でやっても登録できてしまうんです。
ただし、実際に登録されているのは、仏像ではなく、最初に映ったユーザーの顔。
仏像でロック解除しようとしても、全く反応しません。
ユーザーの顔では、普通に登録作業したときと同様に、素早く認識してくれます。
なぜこのような挙動になるのか?
なぜ、こうなるのか考えました。
ほぼ仏像の顔で、2度の回転スキャンをしたのに、登録されているのはユーザーの顔ということは、このスキャンは意味がないのではないでしょうか。
つまり、2度の回転スキャンは、「如何にも顔を登録している感」を醸し出すためのダミーであり、実際には、2度の回転スキャンに入る前に、登録作業は完了しているのではないか、という仮説です。
そもそも、Face IDの認証は、本人だけが認証できるように、横顔などでは認証できないようになっているはず。正面以外の角度からスキャンする意味はあまりないのかも?
(より正確に3Dで認識するには、必要な感じはしますが…)
なぜ、ダミーのスキャン作業が必要?
仮に、この仮説が正しいとして、なぜダミーのスキャン作業が必要だったのでしょうか。
考えられるのは「あまりに簡単に登録が完了してしまうと、ユーザーが不安になる」から?
Touch IDでさえ、初期登録は、何度か認識を繰り返して、さらに境界部の認識と、2ステップあるのに、Touch IDよりも、はるかに誤認率の低いFace IDが、一瞬で登録できちゃうと、ユーザーが「ホントに大丈夫?」と感じると考えたのではないでしょうか。
だから、あえてFace IDも2度のスキャンを実施するようにしたのではないかと。
動画にまとめてみた
文章だけではわかりにくいかもしれないので、この件を動画にまとめてみました。
クマのぬいぐるみや、手(こぶし)でも、初期登録ができています。
推測の域を出ませんが、実際に登録作業ができてしまうのは事実。
もし、バグであるなら、早く修正されるといいですね。
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