ついに正式に発表されました、10周年目の新iPhone、その名は「iPhone X(テン)」。
その特徴をじっくりみてきます。
あっ、最初にお伝えしますが、発売は11月3日ですので、慌てずお読みください…。
名称は「iPhone X」
名前は、直前の流出の通り「iPhone X」でした。読み方は「iPhone テン」。
「9」をすっ飛ばして、「テン」なの? という感じもしましたが…
Appleは、ずっと持ち続けた「すべてがスクリーンのiPhoneを作ること。」というビジョンを「iPhone X」で実現したとのこと。
「ここから未来が始まります。」とまで、言われたら、「X」という名前も納得できるかも。
デザイン
「すべてがスクリーンのiPhoneを作ること。」の言葉の通り、ほぼディスプレイのデザインとなりました。
側面は、ステンレススチール、表裏はガラス製になっています。全体的な丸みは、iPhone 7までと似ていますがガラスとの組み合わせは、かなり高級感を感じさせてくれます。
ガラスのボディは、割れが心配ですが、「前面と背面は、これまでスマートフォンに採用された
ものの中で最も耐久性のあるガラスで作りました。」と、紹介されています。
カラーは、スペースグレイとシルバーの2色。噂のゴールドは、iPhone 8/8 Plusだったようです。
スペースグレイは、普通にブラックな感じもするけど。現物見ないとわからないけど、シルバーもホワイトっぽい?
前面は、両カラーともブラック。ディスプレイと縁の統合感にこだわっているのに、ホワイトはでは意味なくなるので。
サイズ
サイズは、iPhone 7とiPhone 7 Plusのほぼ中間。
iPhone X:143.6 x 70.9 x 7.7mm
iPhone 7:138.3 x 67.1 x 7.1mm
iPhone 7 Plus:158.2 x 77.9 x 7.3mm
重さも、174gと中間ですが(iPhone 7:138g、7 Plus:188g)、サイズの割りには、重めかもしれません。
ディスプレイ
ほぼ全面を覆う、新しいディスプレイは、「Super Retinaディスプレイ」と名付けられました。
サイズは、5.8インチ。解像度は、2,436 x 1,125ピクセルで、458ppi。iPhone 7/8の「1,920 x 1,080ピクセル、401ppi」よりも、高解像度となっています。
噂通り、OLED(有機EL)が採用されていますが、特別仕様とのこと。
なんと、端部では、ディスプレイが折り返されており、これにより、縁との継ぎ目がわかりにくくなりようです。
コントラス比は、iPhone 7/8が、1,400:1であるのに対し、iPhone Xでは、1,000,000:1となっています。
iPad Proで採用されているTrue Toneディスプレイにも対応しました。
TrueDepthカメラ
これまで、フロントカメラは「FaceTimeカメラ」と呼んでいましたが、iPhone Xでは、「TrueDepthカメラ」となりました。
ディスプレイ上部に搭載された、カメラ及びセンサー群の総称となっています。
そのほとんどは、顔認証機能「Face ID」のためのものですが、セルフィー(自撮り)機能も強化されています。
これまで、iPhone 7 Plusだけの機能だったポートレートモードが、iPhone Xでは、フロントカメラでもできるようになっています。
さらに、ポートレートライティング機能(ベータ版)も搭載。さまざまな照明エフェクトがかけられるようになっています。
Face ID
「TrueDepthカメラ」を使って、顔を認証することにより、ロック解除、認証、支払いを行う機能。
TrueDepthカメラで、30,000以上の目に見えないドットを、顔に投射して解析することで、顔の形状を認識します。
Face IDは、メガネや帽子、ヒゲ、髪型などには影響されません。また、成長による顔の変化にも対応できるそうです。
また、通常のカメラで撮影するのではなく、赤外線を照射して、ドットのパターンを読み取っているので、暗闇でも認識は可能となっています。
当然、顔の写真は平面なので、認識されませんし、ハリウッドのメイクアアップアーティストが作成したマスクでも、Face IDを騙すことはできなかったそうです。
アニ文字
もう1つ、「TrueDepthカメラ」を使った機能が「アニ文字」です。
顔の筋肉の動きを解析し、パンダ、ブタ、ロボットなど12種類のキャラクター(アニ文字)に、口の動きや表情などを再現させることができます。
アニ文字は、メッセージアプリの「ステッカー」として貼り付けたり、音声をアニ文字に喋らせたりすることができます。
背面カメラ
iPhone 8 Plus/7 Plusのように、12メガピクセルの、広角カメラと望遠カメラを搭載しています。
2つのカメラに、独立して駆動する、光学式手ぶれ補正も搭載されました。
ポートレートモード、ポートレートライティング(ベータ版)も、前面の「TrueDepthカメラ」と同様に搭載。
動画撮影では、60fpsの4Kビデオの撮影に対応。
スローモーションも、1080pで240fpsの撮影が可能になりました。(iPhone 7/7 Plusは、120fpsまで)
A11 Bionic
Face ID、アニ文字、ポートレートライティングなど、iPhone Xの高度の処理を司るが、新しいチップ「A11 Bionic」。
「A11 Bionic」は、6コアとなり、A10 Fusionよりも、最大70パーセント高速化されています。
「A11 Bionic」には、「ニューラルエンジン」というものが搭載されています。
「ニューラルエンジン」は機械学習のための専用ハードウェアで、コンピュータが観察結果から学べるようにする人工知能の一種です。
Face IDやアニ文字といった新機能に活用されています。
バッテリ駆動時間
低消費電力な有機ELや、賢くパワーを管理する「A11 Bionic」、容量がアップしたバッテリーにより、iPhone 7より最大2時間長く駆動するそうです。
ワイヤレス充電
ガラスボディの採用もあり、ついにワイヤレス充電に対応しました。
既存の規格である「Qi(チー)」に対応しましたので、他社のQi対応機器での充電も可能です。
また、独自の規格にも対応しているようで、BelkinとMophieから、iPhone Xのために作られたワイヤレス充電器が発売されるそうです。
さらに、Appleも、純正ワイヤレス充電機「AirPower」を来年発売。
Apple Watch、AirPodsなどの対応するデバイスを3つまで、マットの表面上のどこにでも置くだけで同時に充電できます。(流出していた、新AirPodsは、これに対応したもののようですね。)
新しい操作方法
ディスプレイの拡大により、ホームボタンもなくなっていますので、操作方法も変更になっています。
例えば、ホーム画面へ戻るには、画面の下からスワイプします。
従来、下からスワイプで呼び出していた、コントロールセンターは、画面上から、下にスワイプの操作となります。
このほかにも、Siriの起動に電源ボタンを使用するなど、変更が加えられています。
アクセサリ
iPhone Xに対応した、純正ケースが発表されています。
他社製のワイヤレス充電機の販売も始まっています。
価格
価格は、この通り。
・64GB:112,800円(税込:121,824円)
・256GB:129,800円(税込:140,184円)
14万円越え…。
予約と発売日
予約は、10月27日(金曜日) 16時1分から。
発売は、11月3日(金曜日・祝日)から。
以上、iPhone Xについてご紹介しました。
噂でかなり慣らされていたとはいえ、やっぱり、正式に発表されると感慨深い。10周年にふさわしいモデルだと思います。
ただし、発売がちょっと先。そして、この価格。iPhone 8、あるいは値下げされたiPhone 7と迷われる方も多いかもしれませんね。