昨日の記事で書いたように、iPhone 8では、Touch IDの代わりに、「3D顔認証」が認証機能として採用されるかもしれないそうです。
顔認証なら、他のスマホでも採用されいるものもありますが、「3D顔認証」とは、2Dと何が違うのかでしょうか。
まずは、Wikipediaで調べてみると…
3次元顔認識(英語: Three-dimensional face recognition)とは、人間の顔を3次元で認識する顔認識システムである。2次元の場合よりも劇的に正確さが向上し、指紋認証に匹敵するレベルになるとされている。
3Dにすることで、劇的な向上があるらしい。
「指紋認証に匹敵するレベル」とのことで、これはTouch IDの代わりという噂にも、信憑性出てきたかも。
どうやって3Dで顔をとらえるのか?
普通のカメラでは、どうやっても2次元の映像しか撮れませんが、どうやって3Dで顔をとらえるんでしょうか?
一番身近な3Dのカメラといば、Nintendo 3DSのカメラでしょうか。
3DSでは、単純に2つのカメラで撮影することで、3Dでの撮影が可能になっています。
一方、以前噂に出ていた、iPhoneに搭載される3Dのカメラは、赤外線を使用したもの。赤外線を照射し、物体に反射した赤外線をレシーバーで読み取ることで、3Dの認識が可能になるそうです。
構成としては、カメラ、赤外線の送信機、赤外線レシーバーの3つとなります。
メガネ、マスク、化粧の影響は?
管理人が一番心配な点。花粉症なので、その季節はマスクが手放せまないので。
どの程度、メガネやマスクの影響があるかは、認識のアルゴリズムや、どの程度の一致率でOKとするかで変わってくると思います。
今のTouch IDのように、最初は自分の顔を覚えこませる作業があるでしょから、その時、メガネもマスクもしていないのに、認証時にメガネ、マスク着用ではさすがに無理な気がします。
Touch IDも手袋では使えないのことを考えたら、顔認証もある程度のデメリットは仕方ないかもしれませんが、もしメガネがだめだとすると、メガネを常用をされている方は、かなり面倒かもしれませんね。
「3D顔認証」に向けた、アップルの動き
「3D顔認証」がTouch IDに取って代わるという話は、ちょっと唐突な話と感じた方も多いかもしれませんが、アップルは「3D顔認証」のiPhoneへの搭載に向け、周到に準備を進めていたようです。
まずは、企業買収。
2013年に、3D画像認識技術を持つイスラエルの企業PrimeSenceを買収。
さらに、今年の2月、顔認識技術をもつ、これまたイスラエルの企業、RealFaceを買収しています。
さらにさらに、3D顔認識技術の特許も取得しています。
「距離情報を用いた高度な顔認識(Enhanced face detection using depth information)」という特許で、たくさんの顔がカメラに写っている場合でも、適当な距離にある顔だけを認識することで、処理能力や認識精度が悪くならないようにするものだそうです。
まとめ
改めて考えてみたら、確かにTouch IDから「3D顔認証」に変わるのは、ありえる話な気がしてきました。
精度も問題なさそうだし、アップルも準備を進めてたようだし、3Dカメラは「3D顔認証」だけでなく、ARにも活用できそうだし。
ただ心配なのは、メガネ、マスク問題と、常にさらけ出している「顔」を認証に使うという点かな。
すでに、顔認識から、自分の顔を守る専用のメガネも登場しているそうです…。