日々新しいアプリが生まれ続けているApp Store
9月の発表では、「3,000種類以上のアプリケーションが提供されている」とのことでしたが、それから2ヶ月だった今では、5500を超えています。ゲームだけでも1500本以上。すでにファミコン用に発売された全ソフト本数(約1200)を越えています!!
すでにダウンロードは2億本を超えているそうです。
もの凄い勢いですが、ちょっと心配なことがあります。それは「アタリショック」の様な状況に陥らないかということ。
アタリショックは、1982年のアメリカで起こった家庭用ゲーム機「Atari 2600」にまつわるできごと。
「Atari 2600」を発売したアタリ社は、プログラム仕様を広く公開し、だれでもゲームソフトが開発/販売できる様にしていました。
このお陰で、ソフトは大量に登場し「Atari 2600」は大ブームとなりましたが、同時に粗悪なソフトも氾濫することに。
ユーザーは粗悪ソフトにうんざりし、市場はあっという間に崩壊したというお話です。
その後、任天堂がライセンス制でソフトの発売を厳しく管理するという方法で、成功しています。
App Store
大量のアプリの登場は、市場の飽和を招き、中には優れたアプリなのに、埋もれてしまうということがあるかもしれません。できのいいアプリが正当な評価がされずに消えて行く…なんてことがあれば、開発者はつらいでしょう。
また、App Store
無料ゆえに粗悪とはいいませんが、中には「ふ~ん」という感じのアプリもあります。無料だから、とりあえず許せちゃいますが…。
正直、ユーザーとしても困惑している部分もあります。
ネットで「このアプリがいい!!」という情報は入手しますが、それだけで、すべてチェックできているとは思えませんし、App Store
でも、毎日のように「面白そうなアプリはないか?」と試してばかりでは、1つのアプリをじっくり使う事もできず…。ただただ毎日をアプリを試しているだけのような状態になりがちです。
携帯電話やゲーム機、そしてパソコンの世界においても、これほどまでに大量のアプリが、世界中で開発され、しかも有料と無料が入り乱れて、たった1つのショップでのみ管理、販売されているという状況は、いままでに誰も経験したことがないと思います。
アップルは、この巨大な市場をどうコントーロしていくのか。その舵取りは意外に難しいものかもしれません。