改正電気通信事業法で、「通信料金と端末代金の完全分離」が施行されるの受け、ソフトバンク、auが端末のみでも販売でも割引するサービスを発表しています。
ソフトバンク「半額サポート+」
ソフトバンクは、「半額サポート+」を開始します。
ソフトバンクが、機種代金の支払いが最大で半額不要になるプログラム「半額サポート+」を、2019年9月13日より開始することを発表しました。対象機種を48回払いで購入し、月額390円の「半額サポート+」に同時に加入することで、25ヶ月目以降の買い替え&端末回収で、翌請求月以降の旧機種の支払いが免除されます。「半額サポート+」は、ソフトバンクユーザー以外でも理容可能となっています。ただし、端末には、ソフトバンク回線のSIMロックがかかっており、解除は100日経過後でないとできません。例えば、96,000円の端末を購入した... レンタル感覚!? ソフトバンク、端末の支払いが最大で半額不要になる「半額サポート... - iPhone + iPad FAN (^_^)v |
au「アップグレードプログラムDX」
auは、「アップグレードプログラムDX」を提供します。(10月1日から提供開始)
どちらもほぼ同じようなプラン。
- 機種代金を48回分割払いする。
- プログラム料、月額390円を払う。
- 24回払ったあと、新しい機種を購入する。
- 最初の端末はキャリアに回収される。
- 残りの24回分の支払いが免除される。
というもの。
通信料金とは関係のないプランで、ソフトバンク、auを契約していない人でも、利用できるプログラムとなっています。
損か、得か?
機種代金は半額になりますが、月額390円を24回支払う必要があります。
また、端末は回収されてしまうので、2年間、端末を半額+9,360円でレンタルするようなイメージ。
もし、最初の端末が2年後に「半額-9360円 以上」で、換金が可能であるなら、このプログラムは損、ということで、比較していきます。
「iPhone X」の今の価値は..
2年後に「半額-9360円 以上」の価値があるのか問題を検証するため、約2年前(2017年11月)に発売された端末「iPhone X 256GB」の今の価格を確認してみたいと思います。
2年前の販売価格(ソフトバンクの場合)は、
149,280円(税込)
その「半額-9360円」は、65,280円。これ以上の価値があれば、プログラムは「損」となります。
下取・買取価格
Apple Storeの下取り価格
Apple公式ストアでは、新iPhoneの購入画面で、旧モデルの下取りを選択できます。
ここでの下取り価格は…
41,440円
でした。
端末の状態の条件は、
- 電源が入り、正常に機能する
- すべてのボタンが機能する
- カメラが動作する
- 本体にへこみや傷がない
- タッチスクリーンと背面ガラスが損傷していない
とのことです。結構厳しい。
イオシスの買取場合
スマホ買取りのイオシス
中古品の場合、69,000円~51,800円。
ヤフオク相場
最後に、ヤフオクの相場を見ておきます。
「iPhone X 256GB SIMフリー」で検索した、最近の相場は、7〜8万円代が多いようです。
新iPhone発表前の落札しかありませんでしたので、今後は少し下がるかも。
7万円として、ヤフオクへの手数料が10%とすると、63,000円となります。
損か得かは微妙…
まとめますと、
もしも「iPhone X 256GB」で、「半額サポート+」「アップグレードプログラムDX」を使っていた場合、割り引かれる金額は、実質65,280円。
2年後の価値(換金額)は、
Apple公式ストアの下取:41,440円
イオシス
ヤフオク相場:63,000円
となりました。
う〜ん、なかなか微妙。2年で半額というのは、絶妙な設定かもしれません。
状態が良ければ、65,280円以上になるかもしれないし、傷が多ければ、ならないでしょう。
買取の場合は、最も良い状態で69,000円。おそらく、わずかな傷も許されないでしょう。
それに対して、ソフトバンクの「半額サポート+」の場合、下記の査定基準を満たしていれば、満額の半額割引となります。
傷を気にせず使いたいなら、「半額サポート+」などを使うのも、ありかもしれません。
「縛り」に注意
意外とお得かもしれない、「半額サポート+」「アップグレードプログラムDX」ですが、注意しなければならないのが、「2年後もソフトバンク・auで端末を購入しなければならない」という点。購入しないとプログラムは適用されません。
もちろんその時にも、端末をお得に購入しようとすると、同様のプログラムを利用して購入することになる可能性が高い。
となると、さらに次の端末、その次も、そのキャリアで購入し続けることになります。もはや2年どころではない「一生縛り」状態…。
その点も、よく考えて、これらのプログラムは利用する必要がありそうです。
「通信料金と端末代金の完全分離」ですが、結局、通信料金と端末代金がそれぞれ2年縛りになっただけのような…。
iPhoneの場合、端末の販売が、キャリアとApple公式ストアだけに限定されているので、あまり意味がないかもしれません。
普通に量販店などで、SIMフリーが買えるようになればいいんですが..。