「iPhone 12」シリーズでは、充電器(電源アダプタ)の付属が廃止されました。
ケーブルは付属されますが、従来とは異なる「USB-C Lightningケーブル」に変更されたため、従来の充電器も使用できません。
しかし、付属の「USB-C Lightningケーブル」と、別売りのUSB-C充電器を使用することで、これまでよりも高速にiPhoneを充電することができます。
特に「20W(9V、2.22A)」という仕様に対応した充電器は、iPhoneを最高速で充電することができます。
しかし、「iPhone 12」では、最高20Wまで対応となりました。
ですので、まだ20Wに対応した充電器は多くありませんが、「iPhone 12」の発売に合わせて登場した3モデルをご紹介、比較したいと思います。
目次
20W対応充電器3モデル
Apple「20W USB-C電源アダプタ」
まずは、Apple純正。
安心の純製品。
間違いない製品ですが、少しサイズは大きいです。
Anker「PowerPort III Nano 20W」
モバイルバッテリーや充電器などでおなじみのメーカーとなったAnkerの新製品。
今回紹介する中では、サイズは最小です。
Aukey「Omnia Mini 20W」
ここ数年で台頭してきたAukeyの新製品。
人気のOmniaシリーズの最小モデルです。
こちらは、ブラックもあります。
サイズ比較
3つの充電器を、まずサイズから比較してみます。
右のAnkerは、箱は大きいですが、ケーブルが付属したりするわけではありません。
Apple純正がひとまわり大きいですね。
サイズは、
Apple:41×42×28mm(プラグを含めた全長55mm)
Anker PowerPort:30.5×27×27mm(プラグを含めた全長45mm)
AUKEY Omnia Mini:30.5×28.8×28.8mm(プラグを含めた全長45mm)
最も小さいのは、「Anker PowerPort」。「AUKEY Omnia Mini」もほとんど変わりません。
出力比較 有線編
出力の仕様は20W。ちゃんとその値が出ているかどうか確認します。
この出力が小さいと、充電が遅くなります。
ケーブルは、「iPhone 12」に付属のケーブルを使用しました。
出力は、19.35W。20Wに近い数字が出ています。
こちらも19.53Wと、20Wに近いです。
こちらもほぼ同様でした。
それぞれ値は違いますが、値(特に電流値)は常に変動しており、たまたまシャッターを切った時点での値を記載しました。
実際に変動する値を見ていた感覚では、ほぼ差はありません。
ただ、比較的安定している電圧値については、仕様は9Vですので「AUKEY Omnia」が最も近い値を出していました。個体差のレベルかな?
(測定器も安物ですので、細かい値まで正確かはわかりません…)
出力比較 MagSafe編
今度は、ワイヤレス充電のMagSafe充電器を使用した場合の比較です。
仕様では、MagSafeでの充電の最高出力は15Wとなっています。
(「iPhone 12 mini」は、12W)
こちらも、3モデルとも仕様通りの15Wが出ていました。
ただし、有線での充電と比べると、3モデルとも値の変動が大きいです。
写真では、15Wに近いですが、瞬間的には18Wになったり、13Wになったり。
MagSafe充電器では、iPhoneの位置決めがされるとはいえ、ワイヤレスなので、仕方ないかのかな。(変動するから、何か問題があるというわけでもないと思う)
20W以上の充電器ではどうなる?
今回は紹介したのは、20W(9V、2.22A)仕様に対応した充電器ですが、それ以上の出力仕様の充電器を使用した場合は、どうなるのでしょうか?
こちらで試してみました。
こちらが対応する出力の仕様は、 5V/3A, 9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A。
電圧値はほぼ9Vになっていますので、「PA-D2」が対応する5つの仕様のうち「9V/3A」の仕様が使われている様です。
電流値は可変ですので、最適な値に調整され、20Wが出力されていると思われます。
まとめ
20W充電器はとてもコンパクト。プラグは折りたためないので、持ち運びには少し不便ですが、他の充電器を邪魔することがないので、コンセントに挿しっぱなしでもいいかもしれません。
また、充電の能力といても、スペック通りで、どれも「iPhone 12」シリーズを最高速、最短時間で充電できることが確認できました。
スペック的な差はありませんので、デザイン、価格で選べばいいかと思います。
また、より高出力の充電器でも、高速充電が可能でしたので、MacBookなどもお持ちの場合は、高出力の充電器を選ぶのもいいかもしれません。選択の幅は広がりますね。
iPadなどと同時充電される方は、2ポートの高出力タイプなどもおすすめです。
詳しくは、こちらもどうぞ。
2020年発売の「iPhone 12」以降、「iPhone 13」「iPhone 14」シリーズは、付属品がケーブルのみ。それまでのiPhoneに付属していた充電器(電源アダプタ)は付属していません。しかも付属のケーブルも、従来の「USB-A Lightningケーブル」ではなく、「USB-C Lightinigケーブル」に変更。いままでのiPhoneに付属の充電器では使用できません。(従来のUSB-Aのケーブル&充電器を使えば、遅いですが充電は可能です。)(「iPhone 11 Pro」、「iPhone 11 Pro Max」には、USB-Cのケーブルと、USB-C充電器が付属でしたので、そのまま使えます。)でも、... 本体だけじゃ使えない!! iPhone 14/13/12を高速充電できる「USB-C充電器」のまとめ。 - iPhone + iPad FAN (^_^)v |