iPhone 5sの目玉機能として発表された、指紋認証機能「Touch ID」。この機能についてアイブは…
「今後のiPhoneの使い方を決める」と語っています。そこまで重要な機能「Touch ID」をさらに詳しく見てきます!!
どんな機能?
指紋を認識して、あらかじめ登録した指紋と照合し、同じであればロックを解除したり、パスワードを入力する代わりになります。
どんな時に使うの?
いまのところ分かっているのは、起動時のロック解除と、iTunes Store、App Store、iBooks Storeでコンテンツ購入時のパスワードの入力の代わりになるってこと。
設定画面にも、いまのところ、その2つしかありません。
Storeでの購入時のメッセージ。
指紋認証かパスワードの入力、どちらでもいいようです。
これら以外にも使える場面があるのかは、わかりませんが、準備アプリが対応していくと思われます。せめて、Safariが対応してくれたら、パスワード入力の手間がかなり減るけどなあ。
指紋センサはどこにある?
ホームボタンの中に埋め込まれています。そのため、ホームボタンのデザインがいままでと変更されています。
ボタンに描かれていた四角のマークは無くなり。ステンレス製のリングがボタンを囲んでいます。
また、従来は内側にカーブして指にフィットするようなデザインでしたが、5sはフラットになっています。(ただし前面のパネルからは一段下がった感じ)
ホームボタンとしては、これまでと同じ様にクリック感の押し込みも可能。ボタン自体がタッチセンサになったわけではありません。
Touch ID内蔵ホームボタンの構造
このような4つのパーツで構成。
・センサの保護とレンズの役目をするサファイアクリスタル
・ホームボタンに指が触れたことを感知するステンレスリング
・指紋を認識するセンサー
・触知性スイッチ(たぶん、クリックを認識するスイッチ?)
ステンレスリングは、ただのデザインでなく、このリングに指が触れる事で、センサが起動する仕組みです。
ロック解除の方法
スリープ状態で、ホームボタンをクリックすると、ホームボタン周りのリングが指の接触を感知して、Touch IDが起動、指紋を認識して、照合されるとロック解除となります。ロック解除時は指をのせるだけでなく、押し込んでクリックする必要があるそうです。
画面が点灯している状態でのロック解除なら、指をのせるだけでOK。
セキュリティ
重要な機能なので、セキュリティに関してもかなり気を配られています。
登録した指紋データは、A7チップの「Secure Enclave」というところに保存され、アクセスできるのはTouch IDセンサだけ。アップルのサーバにも、iCloudにも保存されません。
直接登録したデバイスにのみ、保存され、iCloudで同期した他のデバイスにも共有したりはしないようです。
認識速度
ハンズオンで試したビデオを見ると、かなり快適な速度で動作しているように見えます。
使っているうちに、精度や認識速度が向上すると、書いてるところもありました。
認識精度
精度という面では、これから検証されるのかもしれませんが、とりあえず認識率はいいみたい。また、指をへんな当て方しても、認識されるようです。
iPhoneを横にして使う事もありますが、360°どの向きでも認識されます。
Touch IDは指紋を3つのパターンに分けて認識するそうです。
皆さんはどれですか?
とりあえず、ここまで。
将来どんなアプリに対応するとか、どんな使い方ができるとか、考えるとワクワクしちゃいますね。
反面、どうやったらクラックできるか、とか、ホームボタンに付いた指紋を採取して、認証させちゃう人とか、「Touch ID破り」も盛り上げってきそうな予感がします…。
指紋がうまく読み込めない時の動きが気になります。いつでもパスコード入力に切り替え出来るのだとしたら、クラックする人には指紋認証は意味ないですよね。登録指紋と近いけど完全じゃない、みたいな時だけパスコード入力出来るんだったら納得です。