Appleが「Face ID」について、解説した「先進の Face ID テクノロジーについて」を公開しています。
iPhoneの発表イベントでも解説された「Face ID」ですが、実機はイベント後のハンズオンで公開されただけなので、まだまだ不明な点もありました。
今回公開された解説文で、新たに明らかになったこともありましたのでまとめておきます。
TrueDepthカメラは「スリープの解除」で動作
Face IDは、iPhoneに視線を向けただけで、ロックが解除されるという説明があったことから、常にTrueDepthカメラがユーザーの顔を探し続けているのか?という疑問がありました。
しかし、今回の説明では、
TrueDepth カメラは賢く作動します。たとえば、iPhone X を持ち上げてスリープを解除するとき、画面をタップしてスリープを解除するとき、通知が届いて画面のスリープが解除されたときに働きます。
とのことです。スリープ解除のきっかけが必要なんですね。
プールサイドで、いかにも全くiPhoneに触れずにFace IDが動作しているようなビデオがありましたが、よく見るとiPhoneに通知が表示されているようです。
これで、常にカメラが顔を探し続けて、待ち受けでも異常にバッテリを食うんじゃないか、という心配はなくなりました。
TrueDepthカメラの画角は意外と狭い?
机にiPhoneを置いているときって、iPhoneの真正面に顔があるわけではありません。そんな状態でも動作するのか?
TrueDepth カメラの画角は、フロントカメラで写真を撮ったり FaceTime 通話をしたりするときとほぼ同じです。Face ID がいちばん機能しやすいのは、デバイス本体を顔から腕の長さほど (顔から 25 〜 50 cm) 離した位置です。
実際、手元のiPhone 7で、フロントカメラを動作させながら、机に置いて試して見ると、自分の顔を写すには、かなり覗き込む感じじゃないとダメでした。
上のプールサイドの画像の顔の位置では、写らないと思います。
iPhone Xのフロントカメラは、画角が広いのかな?
また、Face IDが機能し易い距離は、25〜50cmとのこと。これは特に問題なさそうですね。
13歳未満は誤認率がアップする
他人がロック解除できる確率は、Touch ID の5万分の1に対して、Face IDは、100万分の1としていますが…
双子や似ている兄弟姉妹、または 13 歳未満の子供については顔の特徴も成長途上にあるため、統計的な確率が違ってきます。この点について懸念される場合は、パスコード認証をご利用になることをおすすめします。
とのことです。
逆に、シワが増えてきたら、もっと安全になったりしないかな?
パスコードを求められる条件
Touch IDでも、ある条件下ではパスコードの入力を求められる場合がありますが、Face IDの条件はこちら。
・デバイスの電源を入れた直後や再起動したとき。
・デバイスが 48 時間以上ロック解除されていないとき。
・デバイスのロック解除に過去 6 日半パスコードが使われておらず、過去 4 時間に Face ID でデバイスのロックを解除していないとき。
・デバイスでリモートのロックコマンドを受信したとき。
・顔認証に 5 回失敗した後。
・音量ボタンのどちらかとサイドボタンを同時に 2 秒間長押しして電源オフ/緊急 SOS を作動させた後。
Touch IDとほぼ同じかな。特に不便はなさそうです。
「Face ID」を利用しなくても、TrueDepthカメラの機能は使用可
Face ID に登録していなくても、TrueDepthカメラは知的に作用し、注意知覚機能を発揮して、たとえば、iPhone を見ていないときはディスプレイを暗くしたり、デバイスを見ているときは通知音を小さくしたりしてくれます。
「注意知覚機能」は、顔の形状の照合とは全く別の機能のようですね。
どうやって注視しているのか、見分けているんでしょうね。眼球の黒目の膨らみを認識してるとか?
光の照射は、肉眼で見えることもある
TrueDepthカメラは、赤外線をユーザーの顔に照射しています。この照射は、通常、肉眼では見えませんが…
特定の種類のカメラを通じて見ると、TrueDepth カメラから照射されている光が見える場合があります。一部のカメラは赤外線を検知するため、見えても正常です。非常に暗い室内で TrueDepth カメラから微かに光が照射されている様子が見えることもあります。きわめて暗い環境下では、これも正常です。
3万点の光の照射、ぜひ見てみたいですね。
TrueDepthカメラからの照射は安全
そのような特殊な光が、顔や目に当たって大丈夫か心配ですが…
TrueDepth カメラシステムは、通常の使用条件下で使う限り、安全です。システムの出力は低いので、目や肌を痛めたりすることはありません。
特殊な条件下だと、危ないこともあるのかな?
修理は正規サービスプロバイダで
Touch IDでも、ホームボタン(指紋センサー)はちゃんとしたところで修理しないと、エラーが出てしまうということがありましたが、Face IDも似たようなことがあるようです。
iPhone の修理は必ず Apple または正規サービスプロバイダにご依頼ください。TrueDepth カメラシステムには、不正改造を検知する機能が組み込まれています。不正改造が検知されると、安全上の理由からシステムが無効になる場合があります。
修理時には気をつけましょう。
こんな設定が可能
解説文中に出てきた、Face ID、TrueDepthカメラに関する設定をまとめておきます。
「設定」>「Face ID とパスコード」>「Face ID を使用」>「iPhone のロックを解除」(ON/OFF)
「設定」>「Face ID とパスコード」>「Face ID をリセット」
「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「注意知覚機能」(ON/OFF)
「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「Face ID を使用するには注視が必要」(ON/OFF)
「アクセシビリティ」には、他にもいろいろありそうですね。
ということで、いろいろ明らかになりました。
「iPhone X」で初めて搭載される技術だけに、謎は多いですが、安全やセキュリテイには十分配慮されて作られているようですね。
ちょっと画角が心配になりましたが、とにかく早く体験してみたい!!
「iPhone X」の詳細はこちらもどうぞ。
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