先日、TrueDepthカメラの赤外線はカメラで撮れるか?という挑戦を記事にしました。
そこで疑問だったのが、TrueDepthカメラには、「ドットプロジェクタ」「投光イルミネータ」の2つの赤外線を照射するデバイスがありますが、カメラに写ったのは「投光イルミネータ」だけでした。
なぜ「ドットプロジェクタ」は写らないのか?
それは、Face IDでの動作順序に理由があったようです。
TrueDepthカメラのFace IDでの動作順序
iFixitさんにFace IDの動作について、下記のような記載がありました。
手順1:ディスプレイに埋め込まれたフラッドイルミネータが顔に赤外線を投射します。
手順2: フロントカメラが赤色に点滅し、顔が存在するかしないか確認します。
手順3: 赤外線ドットプロジェクター(2番目の画像で一番右)が顔全体に投射され3Dの顔のマッピングを作り出します。
手順4: 左側の赤外線カメラがこのマッピングを読み込み、電話本体にデータ送信します。
顔の存在を確認してから、ドットプロジェクターが動作するそうです。
前回の挑戦では、iPhoneの前には壁だけの(顔がない)状態だったので「手順2」の「顔が存在しないか確認する」がクリアできていません。
なので「手順3」の「ドットプロジェクターの照射」までは進めていなかったようです。
TrueDepthカメラのFace IDでの動作順序
この順序を踏まえて、今度はiPhoneの前に「顔」がある状態で、Face ID時の赤外線の発光状態を動画で撮ってみました。
確かに、左の「投光イルミネータ」が一瞬早く点灯し、そのあと右側の「ドットプロジェクタ」が点灯しているように見えます。それを何度か高速で繰り返して、認証が完了しているようですね。
衝撃的な「ドットプロジェクターの照射」衝撃動画
先ほどの動画のように、カメラの発光部の赤外線は、管理人のカメラでも撮影することができましたが、ドットプロジェクターが顔に照射された状態は写りませんでした。
The Vergeさんが、これをしっかりと撮影した動画を公開しています。
(集合体恐怖症の方は、閲覧注意です)
動画の5分50秒のあたり。
凄まじい!! ドットプロジェクターの照射ってこんなことになってんのか。
赤外線は肉眼では見えないとはいえ、こんなの見ちゃうと、ちょっと使うの怖くなる人もいるかもしれませんね。
照射範囲ですが、服とかにも照射されていて、結構広角なのがわかります。でも、Face IDの認証範囲はそこまで広そうではないので、照射範囲全域が認証可能範囲というわけではないのかな。
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