iPadで手書きでお絵描き等をするなら必須のアイテム「Apple Pencil」。
純正のApple Pencilと他社製のiPad用タッチペンを実際に使って比較してみました。
目次
「Apple Pencil」について
Apple純正のタッチペン「Apple Pencil」は、現在2モデルが販売中です。
「Apple Pencil(第1世代)」対応モデル
- iPad Pro(12.9インチ)(第1,2世代)
- iPad Pro(10.5インチ)
- iPad Pro(9.7インチ)
- iPad Air(第3世代)
- iPad(第6〜9世代)
- iPad mini(第5世代)
「Apple Pencil(第2世代)」対応モデル
- iPad Pro(12.9インチ)(第3世代)
- iPad Pro(11インチ)(第1〜3世代)
- iPad Air(第4,5世代)
- iPad mini(第6世代)
ざっくり言えば、iPadのデザインが側面が平らなタイプならApple Pencil(第2世代)対応です。
Apple Pencil(第2世代)は、iPadの平らな側面にマグネットで吸着させて、充電できるようになっています。
現行iPadの多くのモデルが対応するApple Pencil(第2世代)の価格は19,880円。
純正のApple Pencilにしかない機能もありますが、ちょっと高い!!
Amazonなどで探すと、他社製のiPad用タッチペンが多数見つかります。
価格はApple Pencilの1/5以下。2千円前後のものも多数あります。
これらの他社製タッチペンは、純正Apple Pencilに比べてどの様な差があるのか、実際にに使ってチェックしたいと思います。
Apple Pencil(第2世代)の機能
現行iPadの多くが対応する「Apple Pencil(第2世代)」の機能をおさらい。
それと比較して、他社製タッチペンの機能をチェックしていきます。
- マグネット(磁気吸着)によるiPadへの取り付け
- (磁気吸着状態での)充電とペアリング
- 筆圧感知
- 傾き検知
- パームリジェクション
- ダブルタップでツール切り替え
第1世代との大きな違いは、iPad側面に磁力で吸着し、充電、ペアリングができるようになったことと、ペンのダブルタップすることでツールの切り替えができるようになったこと。
また、重量バランスも改善されています。
他社製タッチペンの機能
Amazonで探すと、iPad用のタッチペンが多数販売されています。
主に2〜3,000円台のタッチペンが搭載している機能はこちら。
- マグネット(磁気吸着)によるiPadへの取り付け
- (磁気吸着状態での)充電
- 傾き感知
- パームリジェクション
- その他付加機能
(これらの機能が搭載されていない、さらに安いモデルもあります)
マグネットでの吸着に対応した機種は多数ありますが、そのままペンの充電できるも製品はありませんでした。
しかし、2022年になってワイヤレス充電対応モデルが登場しています。
iPadにピタッと取り付け、充電もできる。かなりApple Pencilに近い使い勝手を実現しています。
ワイヤレス充電非対応のモデルは、USB-Cケーブルでの充電になります。
「傾き検知」はほとんどモデルが対応していますが、「筆圧感知」ができるモデルはありませんでした。
また、「傾き検知」も3段階のみとなっています。
「筆圧感知」と「ダブルタップでのツール切り替え」に対応した機種は存在せず。純正Apple Pencilだけの機能となっているようです。
他社製タッチペンは、iPadとのペアリング(Bluetooth)が不要なもの多いです。(でも傾き検知は可能。どうやって傾きをiPadに知らせているのか?謎です。)
ワイヤレス充電対応モデルは、バッテリー残量をiPadに表示するために、ペアリングが必要なモデルもあります。
価格は、
ワイヤレス充電非対応の製品は、2,000〜3,000円程度。
ワイヤレス充電対応製品は、3,000〜4,000円程度となっています。
iPad用タッチペン2機種をチェック
「ワイヤレス充電非対応」と「ワイヤレス充電対応」の他社製タッチペンを購入してみましたので、その実力をチェックしていきます。
ワイヤレス充電非対応
まずご紹介するのは、ワイヤレス非対応のタッチペンはこちら。
「HJCE iPad ペン スタイラスペン 極細 高感度 タッチペン」
iPad用タッチペンとしては、標準的な、
- マグネット(磁気吸着)によるiPadへの取り付け
- 傾き感知
- パームリジェクション
の機能を持った製品です。
記事投稿時の価格は2,280円。
付属品は、USB A→Cの充電ケーブルと、交換用のペン先3個。
ペン先は、Apple Pencilとの互換性はありません。
Apple Pencil(第2世代)と比べると、長さ、太さはほぼ同じ。
重さは14gで、Apple Pencil(第2世代)の18gよりも軽くなっています。
iPadへの吸着は問題なし。磁力もApple Pencilと同じような強さに感じました。
ただし、くっついているだけで、充電はされません。
充電は、本体上部のUSB-Cポートから有線で行います。
充電時は約120分で、約20時間の使用が可能です。
肝心のタッチペンとしての性能ですが、特に遅延は感じません。
パームリジェクション、傾き検出も機能しているようです。
後ほど動画で詳しく紹介します。
ワイヤレス充電対応
続いては、ワイヤレス充電対応商品をご紹介。
「KINGONE アップルペンシル互換 iPadペン スタイラスペン」
こちらの製品は、以下の機能に対応。
- マグネット(磁気吸着)によるiPadへの取り付け
- (磁気吸着状態での)充電
- 傾き感知
- パームリジェクション
- その他付加機能
記事投稿時の価格は3,199円。
付属品は、交換用ペン先が2個。Apple Pencilとの互換性があります。
日本語の説明書が付属しています。
互換性はありますが、先端をよく見ると、純正よりもやや細めでした。(右がApple Pencil)
長さ、太さとも純正と同じ。
重さは12gと、Apple Pencilよりも軽くなっています。
もちらもiPadへの吸着は問題なし。充電もされます。
Apple Pencilでは、吸着だけでiPadに認識され、バッテリー残量が表示されますが、その機能はありません。別途ペアリングの操作が必要です。
充電中はタッチペンの天面にあるインジケータが点滅します。
インジケータは、バッテリーの残量を緑、青、赤の3色で表示。
また、電源ボタンにもなっています。
ペアリングは、「設定」アプリの「Bluetooth」から行います。
「K-PEN」というデバイス名で表示されました。
ペアリングが完了すると、ウィジェットでバッテリー残量が確認できます。
さらに、ペアリングにより、以下の機能も使用できます。
- 上部のスイッチボタンを1回押すと、ホーム画面に戻る。
- 上部のスイッチボタンを2回押すと、最近使用したアプリの画面に戻る。
- ロック中の画面で、ペン先でスクリーンを2回タップすると「メモ」アプリで新規メモが開く。
なかなか便利な機能です。
動画で比較
タッチペンに重要な、ペンの軌道に対してiPadの反応の遅れ(レンテンシー)を確認するため、動画を撮影しました。
Appleのメモアプリで比較しています。
書き味は両モデルともスムーズで、スローでなければ遅延もわからない程度。
Apple Pencilとの差も特に感じませんでした。
傾き検知についても比較しましたが、3段階のみの傾き検知でも、急に太さが変わるわけではなかったので、本格的に絵を描く方でなければ、あまり気にしなくてもいいレベルかもしれません。
まとめ
描き心地に差は感じられず、機能差としては「筆圧感知」と「タップ操作」くらい。
それで価格は1/5以下。
多くの方は、他社製のタッチペンでも十分かもしれませんね。
コメントを残す