iPhone X/8/8 Plusでは、新たに可能になった2つの充電方法。
- ワイヤレス充電
- USB Power Deliveryによる高速充電
これまで、それぞれレビューしてきました。
今回は、この2つと、従来の充電との比較をまとめてみたいと思います。
電池切れから、満充電までの経過をチェックするのは、いつもの通りですが、今回はiPhoneの温度上昇もチェックします。
ワイヤレス充電器の中には、温度が上がりすぎないように制御したり、冷却ファンを内蔵したものもあるそうです。
比較するのはこの3パターン
通常充電
iPhoneに付属の充電アダプタを使用。
温度測定の条件が近くなるよう、ワイヤレス充電器の上で、普通に充電します。
高速充電
USB Power Deliveryに対応した、MacBook Pro(61W)の充電器とApple USB-C – Lightning ケーブルを使用します。
詳しくは、こちら。
ワイヤレス充電
RAVPower ワイヤレス充電器と、iPad用の12Wの電源アダプタを使用します。詳しくは、こちらです。
測定に使用するのはこちら
電流、電圧測定
USB-Cに対応した「USB電圧・電流チェッカー」を使用。
温度測定
iPhoneの背面の中央の温度を、赤外線温度計で測定します。
測定結果
通常充電
ほぼ安定した出力で、時間と比例して充電が進みます。満充電までの時間は、3時間ちょっと。
高速充電
序盤の出力がかなり高く、充電も高速で進みますが、途中からは、スローペースに。
満充電は、約2時間。
ワイヤレス充電
出力は6W程度ほぼ安定。終盤での出力の落ち込みが大きく、最後はなかなか充電が進みません。3時間半経過しても、96%でした。
温度上昇比較
開始時の温度を0として、その後の温度変化をグラフにしました。(開始温度は、3条件とも、22から25℃程度でスタート)
高速充電の温度上昇が最も高く、17℃上昇し、その後は出力と共に急降下。バッテリに負荷をかけすぎないように、早めに出力を落とす仕組みなっているのかな。
開始温度が22℃台だったので、40℃は超えませんでしたが、気温の高い環境ではちょっと怖いかも。(環境温度の違いで、上昇分も変わってくるとは思いますが)
ワイヤレス充電も通常充電よりは上がりましたが、心配になるレベルではなさそうです。
充電速度比較
最速は、当然USB PDによる高速充電。
通常充電とワイヤレス充電は、大きな差はありませんでしたが、100%まで完全に充電しようとすると、ワイヤレス充電は、かなり時間がかかるかも。
高速充電は、実際かなり高速ではありますが、温度上昇が少し心配。
正式にサポートされた充電方法なので、不具合が出るわけではないですが、毎回高速充電だけやっていれば、バッテリーの劣化が早まることはあるかもしれません。
ワイヤレス充電は、最後の数%に時間がかかりますが、置くだけですぐに充電できるという手軽さがあるので、きっちり100%を気にすることもなさそうです。
充電方法によってそれそれ特徴がありましたが、それを理解して、使い分けていくのがいいかもしれませんね。
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