※この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

カンチレバーの謎に迫る!? iPad Pro用「Magic Keyboard」レビュー

遅ればせながら、iPad Pro用「Magic Keyboard」(11インチ用)を購入し、使ってみましたので、レビューします。

その使用感だけでなく、一番気になっていた「フローティングカンチレバー」の仕組みについても、迫ってみたいと思います。



開封の儀

開封の儀というほどではありませんが、簡単に開封のご紹介。

箱の状態で、なかなかずっしりきますね。


新型iPad Proのカメラに合わせた大きな開口があります。

質感は、Smart Keyboard Folioに比べると、ややマットな感じ。
(Smart Keyboard Folioが、使い古しなので、ツルツルしてきているだけかも?)


開くと中にiPadのダミーと、その中にドキュメント類が入っています。


開閉してみた

さて、一番気になっていた「フローティングカンチレバー」の開閉の具合をチェックします。

開いていくと、まず根元のヒンジが開いていきます。


この角度まで開くと、根元側のヒンジは全開。


もうフタ側のヒンジ(?)が開き始めます。

特に意識することなく、普通に開いていけば、根元のヒンジ、フタ側のヒンジの順に開くようになっています。

ただ、開くときは、キーボード側が軽いので、MacBookのように片手で開くことはできません。
片手でキーボード側を抑えて、もう一方の手でiPad側を開くという、両手作業が必要になります。


iPad Proの着脱

次は、iPad Proの着脱について。
公式ビデオでは、一瞬で(片手で?)外すような場面もありましたが、本当にそんなに簡単なのか?

装着は、iPadを近づければ、正しい位置に吸い付いてくれます。


外すときは、Magic Keyboardを片手で押さながらiPadを外さないと、持ち上がってしまうようですが、ちょっと工夫すれば片手でも可能。

まず、iPadの浮いてる下の部分を持って…

iPadをMagic Keyboardの間に指を入れるような感じにすれば…


ぱかっと外せます。

マグネットで着いているだけなので、着脱作業はとても簡単。
iPad単体と、キーボードスタイルを気軽に切り替えできるのはいいですね。


キーボードとトラックパッド

Smart Keyboard Folioの、ちょっと打ちづらいキーボードと比べると、はるかに進化した、MacBookと同様のMagicキーボードと、初めて搭載されたトラックパッドをチェックします。

見た目は本当にMacBookみたい。
打鍵感も、しっかりとストロークがあり、タイピング中心の作業も問題なさそうです。


バックライトもMacBookと比べて、遜色なく光ってます。


トラックパッドは、MacBookのような擬似クリック感ではなく、メカ的なクリック感があります。(電源が供給されていなくても、カチっとなる。)

サイズは、MacBook Airと比べると面積は半分くらいかな。
横の長さは十分ですが、縦が方向が狭く感じます。二本指で縦スクロールするときは特に。
もう少し、キーボードを奥にして、トラックパッドが広くなるといいんですが。


「フローティングカンチレバー」の謎に迫る!?

開閉は実にスムーズにしてくれる「フローティングカンチレバー」。
その構造はどうなっているのか? チェックしてみたいと思います。

根元側のヒンジ。
直径10mmくらいの円柱形ですが、ほんどがキーボード側に支えられており、中央の100mmくらいの幅がフタ側に繋がっています。
ここで、フタ側とiPadを支えています。


そして、今回のMagic Keyboardで最も注目のギミック。フタ側にあるヒンジ(?)。

ここにヒンジ的なものがあるとは信じがたいが…
内側からみると円柱状のモノが、埋まってる感じがしますが、じつは真っ直ぐな状態では、この部分はぷにゅぷにゅしています。


そして、曲げると固くなります。

根元側のようなヒンジの構造ではなく、板状のものが仕込まれている??

外観からは、これ以上のことはわかりません。
ただ、開閉はスムーズでありながら、十分な剛性が確保されているように感じました。

やっぱり内部がどうなっているのか知りたい!
iFixitさんが分解中ということですのでレポートを待ちたいです。

まさかのiPad Proを浮かせる「フローティングカンチレバー」を採用したiPad Pro用「Magic Keyboard」。あのサイズの中に、どのようにiPad Proを浮かせる構造が収められているのか?その謎がついに解き明かされそうです。ガジェットの分解でおなじみのiFixitさんが、「Magic Keyboard」のX線画像を公開しました。新iPad ProのMagic KeyboardはX線画像でも美しい姿です。私達は前モデルのSmart KeyboardもX線撮影しましたが、幾つかのデザインがこの新Keyboardに受け継がれています。画像では一つのデバイスに見えますが、約4万円という値段...


「Smart Keyboard Folio」との比較

トラックパッドのない、従来タイプの純正キーボード「Smart Keyboard Folio」との比較です。

キーボード側の開放感が全然違いますね。iPadをフローティングしている分、広々としています。
もちろんキーの構造も進化しており、打ちやすさアップ。


角度は、Folioは2段階。寝かせた方と、Magic Keyboardの最も寝かせた状態がほぼ同じ角度です。

Magic Keyboardは無段階で調整可能で、垂直よりさらに手前に倒すこともできます。



両者のスペックの違いをまとめておくと…

  • USB-Cポート搭載
  • シザー構造のキー
  • バックライトキーボード
  • トラックパッド
  • 無段階角度調整
  • フローティング機構
  • 背面にアップルロゴ

Smart Keyboard Folio」の価格は、18,800円。
Magic Keyboardとは1.3万円の差ですが、これだけ違えば、納得かも。

ただ、重さだけはFolioが有利。
Folioが298gに対して、Magicは2倍の600gです。


気になるところ

管理人的に気になったところをいくつか。

トラックパッドのクリック音が大きい

トラックパッド小さいのは仕方ないとして、ちょっとクリック音が大きいのも気になりました。

長らくMacBookの感圧式に慣れているせいもあるかもしれませんが、カチカチという気になりました。
メカ式だから仕方ないかな?


開閉時にキーボード側が押さえにくい

前述のように、開くときにはキーボード側を押さえながら、開かないといけないのですが、突起などがほぼないので、押さえにくいです。

わずかな隙間を狙って、指を引っ掛ける必要があります。慣れれば気にならない?


第1世代11インチとの相性

第2世代のカメラ部に合わせて作られているので、どうしてもこうなってしまいます。

iPhone X/XSを、iPhone 11に偽装するカバーがありますが、第1世代のカメラ部を第2世代に偽装するやつないかなぁ。


まとめ

はじめてのフローティング構造に、iPad用のトラックパッド、そしてMacBookと同じMacgic Keyboard。
今考えられるすべてを詰め込んだ「Magic Keyboard」。とても野心的な製品だと思います。

ただ、重い。
iPad Proと合わせると1kgを超えます。フローティング構造にするには、この重さは仕方がなかったんだとは思いますが..。

重さで比べると、MacBook Airとの差は200g程度、iPad Pro + Magic Keyboardの方が軽い。
価格は、MBAの最安モデルより、256GBのiPad Pro + Magic Keyboardで、1.5万円ほど高くなります。

どうしてもMacBookと比べたくなってしまいますが、iPadとMacは別物。
少しでも軽い方が…という理由だけでiPad + Keyboardにしてしまうのはオススメできません。

まだまだMacにしかできないことはたくさんありますし、iPadにはiPadの良さがあります。
目的と使用スタイルを考えて、iPadにするのか、Macにするのか。また、Magic Keyboardが必要なのか、見極める必要があると思います。


管理人自身、これまでになかったトラックパッドがついてMacBookにかなり近い環境と、タブレットの軽快さの両方を兼ね備えているこの製品を、使いあぐねています。

MacBook Proもあるので、どう使い分ければいいのか? そもそも必要なのか?
まだiPadとトラックパッドの組みあわせに慣れていないというのもあり、もう少し評価が必要かもしれません。

購入

品薄が続いているようですが、US版は即納で買えるようです。

発売以来、品薄の続いているiPad Pro用「Magic Keyboard」。Apple公式ストアでは、3〜5週間待ちとなっていますが、Amazonなら言語によっては、即納となっています。(記事投稿時点で。)「Magic Keyboard」には、7つの言語タイプがありますが、US版など一部モデルは「在庫あり」となっています。US版は、キートップに日本語標記がないので、見た目がスッキリ。ちょっと使い勝手はJIS版とは異なりますが、好んで使われている方もいると思います。お探しの方は、ぜひどうぞ。



関連記事

昨日静かな発表となった新型「iPad Pro」。LiDARスキャナや、A12Z Bionicを搭載し気になりますが、それよりも心を揺さぶられたのが、「Magic Keyboard」の方。トラックパッドの搭載は、予想された流れでしたが、まさかiPadを浮かせるか!?こちらは発売が5月とのことで、まだちょっと先で、情報も限られていますが、可能な限り掘り下げてみたいと思います。先ずは画像でチェックその細部がわかりそうな画像を集めてみました。ちゃんとMacBookっぽく、背面にはAppleロゴがありますね。 動きもチェック動きはこちらのビデオがよくわか...
Apple公式ストアで、iPad Pro用「Magic Keyboard」の注文受付を開始しています。受付開始直後は、4月21日以降にお届け予定となっていましたが、すでに「お届け予定日:2020/05/14 - 2020/05/21」となっており、かなりの品薄となりそうです。Apple以外にも、Amazon.co.jp、ビックカメラ.comなどで予約受付中。当初の発表では、5月発売となっていましたが、少し早まりましたね。でも、テレワーク需要もあってか、入手には時間がかかりそう。ご予約はお早めにどうぞ。関連記事Apple公式ストアでの購入なら、こちらもどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です