先日の記事では、USB Power DeliveryによるiPhone Xの高速充電を試してみましたが、もう1つ、新たに対応した充電方法「ワイヤレス充電」について、今回は試してみたいと思います。
充電器はこれを使います
ワイヤレス充電には、当然対応の充電器が必要です。
iPhone X/8/8 Plusでは、「Qi(チー)」というワイヤレス充電の規格に対応しましたので、この規格の充電器であればOKです。
充電器選びは、こちらの記事を参考にどうぞ。
とりあえずAmazonで評価もそこそこで、価格もお手頃なこちらを購入しました。
「RAVPower ワイヤレス充電器」
RAVPowerという、最近Amazonでもよく見るようになってきたメーカーの製品。
スタンドタイプ。接地面は丸く、省スペースです。
全体的に、ラバー(シリコン?)っぽい質感となっています。
iPhoneが接する背もたれ部分と、上部に「FAST CHARGE」の文字。対応機種(Galaxyなど)であれば、最大10Wの高速充電が可能とのことです。
iPhoneもiOS 11.2では、7.5Wの高速充電に対応するそうですが、これに対応すると謳われている充電器は、Apple Online Storeで取り扱われている2モデルだけなので、この充電器が対応しているかは不明です。
iPhone Xを置いてみたところ。角度は80度くらいかな。
背面のカメラ部は、充電器にはかからないので、充電器とiPhoneの背面に隙間ができることもなさそう。
全体がラバーな感じなので、iPhoneを傷つけたり、滑ってしまう心配もなさそうです。
接続は、MicroUSB。きしめんタイプのケーブルが付属します。
電源アププタは、付属しません。ほとんどのワイヤレス充電器がそうなので、ご注意を。
説明書によると「急速充電を行うためには、別途の15W以上のQuick Charge対応アダプターが必要」とのことですが、まだiPhone Xは急速充電に対応していないので、iPad用の12Wの電源アダプタを使用し、試してみます。
充電開始
バッテリ切れの状態から、充電開始です。
当たり前ですが、置くだけで充電が始まります。これは楽だ..。
充電中は、ベースの部分の周りが光るようになっています。(しばらくすると消える)
15分経過
残量は7%に。
USB-PDの高速充電では、15分で26%だったので、それと比べるとかなりスローペース。
30分経過
残量は15%に。
電圧と電流も測ってみると、約5V、1A。
この後も、ほぼ15分で7〜8%のペース。電圧、電流も5V、1〜1.2Aくらいで安定していました。
120分後
残量61%。
このあと、ややペースが落ちます。
180分後
残量87%
ここからさらにペースダウン。
210分後
残量96%
最後、100%のタイミングを見届けられなかったのですが、約4時間程度かかりました。
USB-PDの高速充電も、後半は遅くなり、100%まで約2時間だったので、そのほぼ倍ですね。
充電は速くはないですが、置くだけで充電できるという手軽さのメリットは大きいですね。手軽にいつでも充電できるので、家にも職場にもワイヤレス充電器があれば、残量が大きく減ることはなくなりそう。
でも、どうしもて急ぎの場合は、ケーブルに頼るという使い分けもできますし。
スタンドタイプは、机の上でもiPhoneがユーザの顔の方を向いているので、Face IDのiPhone Xでは特に便利です。
Androidでは、決して珍しいものでもなかった「ワイヤレス充電」ですが、iPhoneの採用で、さらに身近になりそう。充電スポットも増えるといいですね。
コメントを残す